保健室で働こう

激戦区!?養護教諭という仕事が人気の理由

養護教諭になる上で知っておきたいこと

学校で働く仕事として、保健室に勤務する養護教諭が挙げられる。養護教諭は、他の教員と違って、クラス担任を受け持ったり、毎日授業を行ったりすることがない。生徒や児童に怪我人や病人が出れば、手当てをする職務を担うが、それほど頻繁に事故や急病といった事態が生じることはないだろう。養護教諭を希望する者は多く、公立学校の競争倍率は、6倍を超えるほど高い。看護師から、給与面などの待遇がより良い養護教諭に転職するケースも珍しくないのだ。看護師の有資格者なら、一般的な養護教諭の免許取得ルートより短期間で、養護教諭の免許状を取得できる。

一方、一般的な教育系の養成機関を経て養護教諭になった者は、看護師のように医療行為に携わることはできない。生徒や児童に応急処置を施すことは可能だが、注射や点滴といった医療行為まで行うことは認められていないのだ。養護教諭は、定期的に実施される健康診断などを通じ、全生徒の健康状態を把握しておかなければならない。身体上の問題だけでなく、不登校学習障害などメンタル面で不安を抱える子どもたちを見守る義務も負う。

保健室登校と言って、教室で他の生徒といっしょに勉強できない子どもたちのケアも、養護教諭の仕事である。こうした業務には、きめ細やかな気遣いができる繊細さと高度のコミュニケーション能力が必要だ。また、生徒だけでなく、担任など一般教員との連携も欠かせない。四方八方に気配りする器用さを備えている人は、養護教諭に向いていると言えるだろう。

詳しくは養護教諭になりたい!をご覧あれ。